自分の強みを顧客に聞けとか言うやつ

自分の強み、自社の強みはなんだろうということで随分悩んだ時期がありました。

おそらく自社に何の強みがあるか判らずに独立されたり、創業された経営者の方も多いと思います。特に起業しやすい事業を選んで会社を作ってしまったり、人に頼まれて事業を始めた経営者の方と話をすると十中八九「強みとか考えたこと無い」と言われます。

よく「自社の強みは顧客に聞け」という人がいますが、これは素人考えというものです。

なぜなら、お客様は、あなたの会社の一面しか見ていないからです。自分の一面しか見ていない人から、強みなど聞いても何の意味もないのです。

例えば、もしあなたが、趣味でやっている料理や釣りが、週末に副業で人に教えることが出来るほどプロ並みだったとしましょう。

仲間内の生徒に「これだけ上手ならプロでやってもやっていけますよ」と言われたら、そちらの道に進むのでしょうか。

本業のことも判らない人たちに言われたことで、事業計画を変えることは無いと笑われるかもしれませんが、あなたの会社のお客様もあなたの一面しか知らないのは同じです。

自分の一面しか知らない人に「自分の強みは何でしょうか」と聞いても何の役にも立たないのです。

私の同業者でも「自社の強みは顧客に聞け」とか言っている人がいますが、本当にお客様に向き合ってないのがわかります。

強みなど判らなくてもビジネスは出来るんですから。