営業コンサルタントをしていますと若手の社員の方からこういう質問を受けることがあります。
「出来る営業と普通の営業の違いって何でしょうか?」
良い営業というのは、言うまでもなく売上を作れる営業です。つまりデキる営業というのは、普通の営業よりも多く売っていることになります。
その昔、富士ゼロックスで若くして支店長になった方が、「デキる営業というのは、精一杯頑張ったあと、もう一件まわれる奴」言っておられました。
確かに『もうひと頑張り』を積み重ねていくと1年で大きな差になってしまいます。
実は、この『もうひと頑張り』をうまく作り出す方法があります。
それは、【ねぎらうこと】です。
ねぎらいとは、相手の労苦をいたわることです。
スポーツの世界では、惜しくも優勝を逃し、2位になるということはしばしばあることです。しかし、2位になったからといって優勝できなかったことを罵倒する監督やコーチは見たことがありません。
「よく頑張った。格上の相手との試合で最後まで諦めず戦った姿は褒めてやりたい。本当に素晴らしい試合だった・・・」
と監督がねぎらいの言葉をかければ、選手から
「あの監督だから頑張れた。今あるのは監督のおかげ」
と言われるのです。
当然、ビジネスの現場で受注を逃した営業に「よく頑張った」と言う経営者は、いないでしょう。しかし、小さな成果をねぎらうこと、認めることは出来るのではないでしょうか。
出来る営業と普通の営業を分けるのは、実は経営者の言葉一つなのです。