少子高齢化が進み、高齢者の労働力にも頼らなければならないことが話題になっています。
1960年の男性の平均寿命が65歳に対し、2019年は81歳と16年も伸びているのです。定年退職後に10年以上、現在の社会保障制度で生活するのは不可能だということは誰でもわかることでしょう。
しかし、この論調はおかしいと感じませんか?
もともと、「悠々自適に暮らす」の意味は、自分の好きなように安らかに暮らすことだったはずです。年金を貰って、毎日テレビを見て惚けて暮らすことを指しているわけではありません。
現に83歳の夜勤の警備員の方は、こう言っています。
「家でフラフラしているよも、仕事をしていた方が体調も良い。まだまだ体力には自信があるし、健康にも恵まれている。警備員をしているとボケるわけにいかない(笑)。人助けになるので、生きがい、働いている喜びがある。暑い日に仕事が終わって、“俺は今日もできたんだ、この年でまだ働くことができる”という達成感が何とも言えない。ビールがおいしい、食事がおいしい。家にいた時はこんなにおいしいと思ったことはない」
https://times.abema.tv/posts/8618790
先日お会いした元一部上場企業の創業者の方は、72歳を過ぎても新しい事業を立ち上げ毎日現場に発破をかけています。私の見る限り、気力体力ともに50代の経営者を上回っています。
営業としてどう生きたいのか?

人間には、「楽をしたい」、「充実したい」という2つの欲求があります。しかし、この欲求は相反しています。
楽を求めれば、責任を逃れ、面倒を避け、新しいことにチャレンジしなくなります。まわりまわって結果的には、楽になりません。
一方、充実を求めれば、責任を全うし、面倒なことに立ち向かい、新しいことにどんどんチャレンジしていきます。誰からも信頼され、充実した生活が送れるのです。
営業として迷っている君へ
年配の人も頑張っているからお前も頑張れという話をしているのではありません。営業を始めて3年目くらいの時に1才上の先輩から、「オバタは、営業としてどうしたいの?」と問われたことがありました。
営業2年目に競合他社に買収され、会社の雰囲気がガタガタになり営業不振になったのです。当時の私は、環境に非を求め自分を顧みることをしていませんでした。そんな時に問われたのは、「営業として、どう生きたいか?」。何も答えることができませんでした。
今思えば恥ずかしいことですが、売上げを上げることしか頭になく、自分がどうしたいかなど考えもしていなかったのです。
本当におかしな話ですが、「どう生きるか」を考え3つのことを意識して仕事をすると、まったく世界が変わりました。
- 仕事は、責任を持って取り組むこと
- 面倒ことでも積極的にやること
- 新しいことは率先して始めること
これだけのことで、会社のゴチャゴチャしたことなど気にならなくなりました。自分でいうのもなんですが、営業マンとしても大きく成長できたのです。
さあ、あなたは、どう生きたい?